紙の上に描きます。
白い紙(プリンタ用紙だったり、ノートだったりいろいろ。今回はホワイトルーズリーフ用紙でした)にB芯のシャープペンでゴリゴリ。 アチシの場合は、「どうせディスプレィの上で線を修正するんだから」と考えてるので、かなりいい加減です (完成した画像をどう見ても、下描きの原形がとどめていないこともある)。 完成した画像を考えながら下描きする、のがいいんでしょうけど、そんなこと露ほども 考えちゃいません。最低(^^;。
スキャナでスキャンする際のことを考えれば、主線をペンなどで描きなおした方がいいでしょう。 アチシの場合は、先に描いたように「どうせディスプレィの上で修正するんだから」という考えがありますので、それはしません。 もっとも、ペン入れをやるときもあるのですが、そのときは原画を残せるよう、下描きにトレーシングペーパーを重ねて行う場合が多いです。
スキャナで取り込みます。xscanimageを利用します。
写真等をレタッチするのではなく、線画(しかも後から修正する)を取り込むので、 モノクロ256階調で取り込みます。 それ以外で留意すべきは「下描きの線がわかること」のみですので、スキャナの設定はかなりいい加減です。
取り込んだ画像をGIMPで修正していきます。
まず、取り込んだ画像の、線がはっきりとわかるように線の濃さや明るさを調整します Image/Colors/Brightness-Contrast、Curvesを利用して調整していきます。
線の調整をした線画を、レイヤ化します。
線をレイヤ化するには、レイヤマスクを利用します。 まず、New Layer で1色で塗り潰された(別に1色でなくてもかまいませんが)レイヤを用意します。 そのレイヤに Add Layer Mask として、レイヤマスクを追加します。 次に、線画のレイヤを反転(Image/Colors/Invert)し Copy します。 そしてレイヤマスクに対して、Copy したものを Paste します。
この一連の手順を、Schemeで書いたScript-Fu、
"line-through.scm
"
を用意しました(GIMP1.0用です。GIMP1.2では、line-through12.scm
を使ってください)。
$HOME/.gimp/scripts/
に置き、Script-Fu/Original/Line-Throughより利用できます。
この作業はアチシはやるときとやらないときがあります。 というのも、スキャンした線画に透明レイヤを重ねて、 線画の線をなぞるように描いていく、という手法をやる場合もあるからです。
レイヤ化した線を、修正していきます。 PaintBrushやEraserでゴシゴシと魂を込めて(?)描くべし。
このとき、アチシはレイヤを部品ごとに分割します。 今回の場合は、以下のようなレイヤに分割した線画を持っています。
このように分割するのは、後で輪郭線の色の調整を行うとき、楽になるためです。
見ての通り、下描きをスキャンした線があまりに生かされていません(^^;。 こういうのは余計な苦労をするだけですので、真似しないでください。
髪の輪郭線レイヤ |
服(セーラー、袖口)の輪郭線レイヤ |
顔、手の輪郭線レイヤ |
目玉の輪郭線レイヤ |
眉毛、目、鼻、口の輪郭線レイヤ |
チョコレート(ハート)の輪郭線レイヤ |